平成13年10月16日、家に鳴り響いた1本の電話は息子が交通事故で亡くなったという知らせだった。そして、この日から家族の人生は苦しみに変わる。
「事故の原因は、対向車の強引なUターンです。バイクに乗っていた息子さん側の信号は『青』。息子さんは悪くありません」警察官は事故直後、確かにそう説明した。ところがその後、事件が検察庁に送られるとなぜか事故状況が全く逆になり、何の証拠もないまま息子が信号無視をしたことになっていた…。なぜこんなことが起こるのか? 司法とはいったい誰のためにあるのか? 息子の名誉を守るため、母は検察の理不尽な捜査と闘い続けた。しかし……。
何年経っても消えることのない、遺族の無念、悔しさ。本書は、真実をひたすら求めて闘った母の、寂しく苦しい15年間の思いと裁判の記録です。

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