「見たり聞いたり」というときの「たり」の使い方です。
二度目の「たり」を忘れていませんか。特に、長めの文章のときは要注意です。

〔改善前〕

伸びた枝を切ったり、趣味の日曜大工で小物を作るときに便利だ。

〔改善後〕

伸びた枝を切ったり、趣味の日曜大工で小物を作ったりするときに便利だ。

一見、まどろっこしいようにも思えますが、「~たり、~たり」は繰り返すのが約束です。
基本形が「見たり聞いたり」と考えれば、「見たり聞く」ではおかしいことに気づくでしょう。

しかし……。このところ、二度目の「たり」のない文章をかなりあちこちで見かけます。
きちんと校正がなされている書籍ではさすがにありませんが、雑誌やパンフレットではちらほら、ネットに至ってはもう二度目の「たり」があると感動すら覚えるほど、ないのがフツーになっているようです(特に長い文章では)。

「見られる」→「見れる」が許容されるようになってきたのと同様、二度目の「たり」もなくてもOKの日がそのうちきてしまうのでしょうか。。。。

~~~~~ ミ^_^ミ  ミ^_^ミ  ミ^_^ミ ~~~~~
*当工房で制作した『読まれるための文章読本』から抜粋・加筆しています。

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