あの、別にお呼びしているわけではありません。
さらに加えるならば、
高橋さん、沢田さん、石浜さん、桜井さん、広田さん、山崎さん……
なども気になります。
おわかりでしょうか。
こうした方々のお名前にはいくつか字体があって、原稿を書いたりチェックしたりするとき、ちょっぴり気を遣います。
たとえば「斉藤」さんの「斉」。
「斉」「斎」「齊」「齋」と4つあります(1・2番目は新字体、3・4番目は旧字体)。
「渡辺」さんの「辺」は、「辺」「邊」「邉」と3つ。
しかも、ここ(Web)では3つですが、InDesign(DTPソフト)だと微妙に違う10通りくらいの「辺」が表れます。
上記の「高橋」さんは「高」と「髙」、「沢田」さんは「沢」と「澤」、
「石浜」さんは「浜」と「濱」と「濵」、「桜井」さんは「桜」と「櫻」、
「広田」さんは「広」と「廣」、「山崎」さんは「崎」「﨑」「嵜」などがあります。
「辻」さんも“しんにょう”の点が1つの方と2つの方、
「榊」さんも“ネ”が“示”の方もいます。
かつては、漢字は簡略化される方向にあったように感じていましたが、最近は厳密になっているようです。
テレビでの名前表示も近頃は「渡邊」さんや「髙橋」さんをよく見かけます。
だからどうというわけではなく、正確に表記する方がいいと思うのですが、
「渡邊」さんは記帳するとき大変そうだな~とか、
「どのような字を書きますか」と聞かれたら説明が難しそうだな~と心配になってしいます。
「髙橋」さんなら「“髙島屋”の“髙”です」って答えればOKかな。
でも「渡邊」さんの「邊」はなんて説明するのかな~と(余計なお世話かもしれませんが…)。
少し前、戦前に書かれた本の原稿をチェックしていて、旧字体の頻出にうなされそうになったことがありました。
一番すごいのは「亀」でしょうかね。
「亀」→「龜」
文字と言うより図形です。手書きしたくありません。
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