〈推敲のコツ/漢字編〉使い分けたいこの漢字「指す」「差す」「挿す」
「さす」と聞いて思い浮かぶ漢字は「指す」でしょうか。
指で方向などを示して「指す」ときに使います。
では「差す」はどうでしょう。
「指す」と「差す」と「挿す」の使い分けについて見ていきます。
「指す」は、指などで示す、方向・数値を示すときに使います。
「出口にいる人を指す」「体重計が60キロを指す」
抽象的な表現に使う場合としては
「意味を指す」などがあります。
「差す」は、光が照らす、そそぐ、かざすなどのときに使います。
「日が差す」「水を差す」「傘を差す」
「指す」よりも使う範囲が広く、「日光が射す」「目薬を注す」など、
「射す」「注す」の代わりとして使われることもあります。
「挿す」は、他のものの中に突き入れるときに使います。
「花瓶に花を挿す」「コンセントを挿す」
コンセントの場合は「差す」でもOKですが、押し込むというイメージがあるので
「挿す」のほうが適切に感じます。
「さす」は使い分けが微妙なので、書いた後「ん…」と一呼吸おいて確認するといいでしょう。
