この頃、「見てます」「来てます」「読んでます」という表現をよく目にします。
会話なら自然に受け入れられるのですが、書き言葉になると、少~し違和感が残ってしまいます。

新聞でこの表記を見たときは、さすがに驚きました。最近では大見出しにも見られるようになって、もやは「市民権を得たのか!」という感覚です。テレビのテロップなんかでは、ごくフツーに使われていますよね。

「い」にこだわる私は古いのかな~と思いつつ、試しに、「見てます」を分解してみました。

これは本来「見ています」なので、

動詞「見る」+助詞「て」+補助動詞「います」

から、補助動詞「います」の「い」が抜けたことになります。

よく話題に上る「ら抜き言葉」もそうですが、言葉はどんどん短くなって簡略化されていくのでしょうか。こんなことを書いていて、ふと、もうひとつ浮かびました。

「何を見ていますか?」

これ、書き言葉としてはこうなりますし、もちろん正しいのですが、口語ではまず使いませんよね。

普通は、「何見てますか?」です。

あぁ~、「い」だけでなく「を」まで抜けちゃってる!

とはいえ、「い抜き言葉」のほうが堅苦しくなくていいかな、と私も親しい人とのメールやSNSでは時々使います。ほんの一瞬だけ躊躇しながら。う~ぬ。