文章の途中に「~という」や「~のような」を多用してしまうことはありませんか。

断言を避けて湾曲な表現にしたつもりでも、かえってまどろっこしい言い回しになってしまいがちです。
たとえば、次のような文章です。

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■例1
〔改善前〕
次の日が休みであるということであれば、行かないということもない。

〔改善後〕
次の日が休みであれば行く。

■例2
〔改善前〕
もはや無用のような物になったと言っても過言ではないだろう。

〔改善後〕
もはや無用になったと言ってもいい。

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改善前の文例に笑ってしまった方もいらっしゃるのでは。

例1はやや極端な例ですが、そうした表現がクセになってしまっている方をときどき見かけます。
例2の文末「~と言っても過言ではないだろう」は、新聞の投書などでたびたび目にします。
〔改善後〕のようにストレートに言ったほうがよほど伝わりやすく、すっきりします。

でもなぜか、「長い言い回しのほうが説得力がある」などと思ってしまうこともあるようで…。
とんでもない錯覚です。

*当工房で制作した『読まれるための文章読本』から抜粋しています。

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